メイクはスキルも練習も重要ですが、そもそもツールが適切じゃないと、いくらスキルが良くても求めている表現が出来ません。
一方、悩ましいグラデーションや発色問題も、適切なブラシを使うだけで解決してしまうことも良く有ります。
今日は専門メーキャップアーティストのゲコさんにブラシの使い方や選び方、お勧めのブラシなど、メイクアップツールに関して学んでみましょう★
ベースからカラーまで、
メイクアップブラシの種類と使い方、選び方
良いブラシは値段が有りますから、敢えて高いものを買わなくても良いブラシ等、合わせて全部紹介します!
1. ゲコが使っているブラシ紹介
写真に写っているのは、ベースメイク向けのブラシです。
リキッドタイプ(ファンデーション、コンシーラー)に使うブラシであるため、全て合成毛ブラシです。
差し込まれているのは、全部ファンデーションブラシとコンシーラーブラシです。
カラーメイク(アイメイク)向けのブラシです。殆どが天然毛ブラシです。
シャドウブラシ、アイライナーブラシ、アイブロウブラシ、スクリューブラシなどが有ります。
カラー+ベースメイク向けのブラシです。これも同じくほとんどが天然毛です。
パウダーブラシ、ブラッシャーブラシ、ハイライターブラシなどが有ります。
私はああやって概ね3つに分けて保管しています。
ベースブラシはカップに差し込んで、アイメイクブラシやパウダーブラシはお皿の上に綿のタオルを敷いて寝かせて保管しています。
ベースブラシはリキッドタイプの化粧品(ファンデーションやコンシーラー)が毛に付いているから、寝かすより立たせて保管しています。
寝かすと、敷いているタオルや床に付いたりするし、私自身が差し込んでおいた方に慣れているから、という点も有ります。
毛に付いているリキッドタイプ化粧品がお互い付いてもあまり心配も有りませんし。
他のブラシは、お皿に綿製のタオルを敷いてその上に広げておいています。
パウダータイプを使うブラシは、毛に付いた濃い色の化粧品が、他のブラシの毛に移るかも知れないので、カップには差し込まずに寝かして保管します。
又、お皿に寝かせておくのも、私が毎朝使うブラシ、最も良く使いますし最も手に慣れているブラシだけですね。
良く使わなくて、特別な場合にだけ使うブラシは別の場所に差し込んで保管しています。
***
では、最初に私が1年365日ずっと使うブラシを紹介します!
毎朝絶対に使っているブラシで、このうち一つでも足りないと困る基本ブラシです。
もしそのうち一本でも無くなったらメイク出来なくは無いとしても、すごい出来も悪いし何よりもウザい…笑
勿論これだけ使っている訳ではありません。
これが最も基本になるブラシで、これに加えてその日のメーキャップによって2~5種ぐらいのブラシを追加で使っています。
メーキャップ初心者の方は、「何!?メイクにブラシが15本も必要だなんて?」と思われるかも知れませんが・・・。
はい。実際、メーキャップにおいて基本的に必要なブラシです。
左から
1. シェーディングブラシ:ピカソ(PICCASSO) – 602号
2. スクリューブラシ:ピカソ(PICCASSO) – 402号
3. ファンデーションブラシ:ピカソ(PICCASSO) – FB17号
4. コンシーラーブラシ①:ピカソ(PICCASSO) – PROOF 07
5. コンシーラーブラシ②:ピカソ(PICCASSO) – PROOF 09
6. シャドウブラシ①:ピカソ(PICCASSO) – 206A
7. シャドウブラシ②:ピカソ(PICCASSO) – 777号
8. アイブロウブラシ:innisfree
9. シャドウブラシ③:ピカソ(PICCASSO) – classic 7004
10. シャドウブラシ④:ピカソ(PICCASSO) – 302
11. アイライナーブラシ:innisfree
12. リップブラシ:ピカソ(PICCASSO) – 501
13. パウダーブラシ:ピカソ(PICCASSO) – 102
14. ハイライターブラシ:ピカソ(PICCASSO) – 14号
15. チークブラシ:ピカソ(PICCASSO) – 108号
書いた後から見ると、まるでピカソブラシを商売しているような笑
でも実際使っている製品がピカソが殆どで…。
一回使ってみた方はお分かりだと思いますが、一回使い始めると、他のブランドのブラシでは満足できなくなってしまいます。
上のリストの15種が私の基本メイクアップブラシ&お勧めアイテムです。
勿論この構成そっくりではなく、自分に合わせたバリエーションをしていけば良いと思います。
例えば、
スポットや色素沈着があまり気にならない方ならコンシーラーブラシは要らなかったり一本だけ使えば良いですし、
逆にカバーするスポットや色素沈着がとても気になる方は、コンシーラーブラシを2本程、異なるサイズで追加すれば良いでしょう。
(私はあの構成に、小さいコンシーラーブラシを一本追加することが多いです。)
アイメイクの場合も、普段明るいシャドウ一つだけ塗っている方は、6番ブラシ一本だけで十分です。
更に細かくアイメイクをする場合は追加で何本か必要でしょうね。
私もデイリーメイクの場合は写真に出ている4つだけ使って、色んなメイクによって追加で2~4本ほど使うことが多いです。
シェーディングとハイライターを入れない方は、シェーディング・ハイライター用ブラシは付かなくても良いでしょう。
軽いメイクにリキッドティントだけの方ならリップブラシは要らないと思いますね。
必要なブラシの種類と数は、普段のメイクステップによると思います。
2. ブラシの使い方とお勧めブラシ
2.1. ベースメイク向けのブラシ (合成毛ブラシ)
私が使っている合成毛ブラシです。
ファンデーション、コンシーラー、クリームブラッシャー等、リキッドやクリームタイプの化粧品を使う時は必ず合成毛ブラシを使ってください。(リップブラシ、アイライナーブラシも同じです)
又、ベースメイクの為のブラシは、使う前に毛を慣らしておくのも重要です。
毛を慣らしておくと、メイクが肌により密着しますし、肌にもブラシの跡が残らないです。
以前の記事でブラシの慣らし方を紹介しましたが、この記事でもう少し詳しく説明しましょう。
これはベースメイクの時に使う合成毛ブラシを集めた写真です。
特に良く使うものは赤いV字で表示しました。
(白く消したものは間違ってアイライナーブラシが一本入ったものです笑)
2.1.1. ファンデーションブラシ
1. ピカソ(PICCASSO) – classic 7002
2. ピカソ(PICCASSO) – FB17号
3. 韓国YIYAN物産 – ファンデーションブラシ
4. MISSHA – プロフェッショナルオーバルメーキャップブラシ
5. ピカソ(PICCASSO) – 131号
6. ピカソ(PICCASSO) – FB19号
7. Nature Republic – Perfect Coverブラシ
1~3は、皆さんが良く知っている、普通”ファンデブラシといえばこれ”といった形のブラシです。
4~7は色んなバリエーションが入った形のブラシですね。
個人的には1~3のファンデーションブラシが好きです。中でも2と3が好きで、主にメインで使っています。
軽くて薄いながらも几帳面にスポットをカバーした完璧な肌を表現する時には1~3のブラシを使って、
手軽くスピードにメイクする日は4~7のブラシを使っています。
私はほぼ毎朝しっかりメイクするタイプで、大体1~3のブラシを使うことが多いですね。
メイクアップの初心者が使うには、4~7のブラシの方が使いやすいです。
とにかくブラシの跡があまり残らずに素早くベースメイクが出来るからです。
然し、毛穴が大きくてプライマーが必須の方や、肌の色素沈着が進んでいる方なら、
コンシーラーブラシを使うと共に、1~3のファンデーションブラシを使って薄く数回塗り重ねる方法をお勧めします。
勿論少し手間もかかりますしテクニックも要りますが、キレイな肌の為なら!!
4~7のように特異な形のファンデーションブラシだけピックアップしてみると、
細かくてギッシリした毛のブラシで、丸く転がりながら毛穴を埋めてくれるので普通の毛穴カバーには良いです。
然し、上でも述べた通り、毛穴が大きい方や色素沈着が進んだ方にはお勧めしません。
丸く転がりながら塗られるため、あんまり大きくない普通の毛穴ならとても上手くカバー出来ます。
然し、私のようにプライマー必須の大きい毛穴をお持ちなら、コンシーラーブラシ+フラットなブラシで薄く+仕上げはスポンジでコンコン の3段コンボを使わないといけません。
又、転がりながら塗られるブラシなので、力のコントロールが上手く出来たとしても、良く吸収させたとしても、仕方なくプライマーが剥がれる可能性が有ります。
コンシーラー段階できちんと色素沈着をカバーした後、平たいブラシで薄く軽くファンデーションを載せてから、スポンジで密着させるベースメイクが一番です。
勿論、色素沈着があまり気にならなくて、毛穴もそんなに目立たない方なら、ブラシの跡も残らないし、初心者でも簡単に早くベースメイクが出来るので、お勧めします。
でも色素沈着や毛穴が気になるなら、スポンジや平たいブラシで正攻法を使うことをお勧めします。
たまに私は、毛穴や色素沈着が酷い鼻だけコンシーラーブラシ+平たいファンデブラシ+スポンジを使ってベースメイクした上で、
ほっぺや額などの毛穴も色素沈着も無く肌が良い部分はこんなブラシを使って素早くすかすかとベースメイクを済ませています。
2.1.2. コンシーラーブラシ
1. ピカソ(PICCASSO) – Proof 06
2. ARTNET – 135号
3. ピカソ(PICCASSO) – Proof 07
4. ピカソ(PICCASSO) – Proof Angle
5. M.A.C. – 195号
6. ピカソ(PICCASSO) – Proof 09
7. ピカソ(PICCASSO) – Proof 15
肌にスポットや色素沈着が全く無いし、カバーなんて要らない!という方ではない限り、コンシーラーブラシは基本的に2~3本程は備えておくことがお勧めです。
肌のスポットや色素沈着は、ファンデーションで隠すより、コンシーラー段階で隠した方が薄くて軽いベースメイクになるからです。
私の場合、色素沈着も毛穴も全部持っているから(泣)、本当に気合を入れてベースメイクする日は、上のコンシーラーブラシのうち5本ぐらいは使っています。
最も好きなのは3番、4番、6番ブラシです。7番はたまにちっちゃいニキビが出た時に使います。
口回り、鼻回りの広い色素沈着をカバーするには3番若しくは5番、
ダークサークルのカバーには4番、
そして小鼻周りの赤みをカバーするには6番がいつも使うブラシです。
私のお勧めでもあります!
因みに、クリームハイライターや、明るいコンシーラーでハイライトを入れる時にも、3番か4番を使います。
ブラシを使う時には、手に力を入れて肌を擦ると、コンシーラーが全部剥がれるし肌に密着できません。
手に力を抜いて、広い面でコンコン&ギュウギュウ叩いて押す感じでカバーしましょう。
コンシーラーブラシは、基本として、大きいものからとても小さいサイズまで少なくとも3~4本は持っていた方が最も良いですが、
全部買うのが負担であれば下の2つだけ備えておきましょう。
先の写真で3番、6番であったブラシです。
ダークサークルの方が気になる方には4番がお勧めです。
もう一度強調しますが、肌のスポットやシミ、斑、色素沈着などは、ファンデーションで全部カバーしようとせず、コンシーラー段階で7割以上カバーするようにしましょう。
その為には、最少2~3本以上のコンシーラーブラシが必要です。
勿論、肌が良い方ならファンデーションだけで済むでしょうが、私を含めてそうではない方は、肌の色素沈着と全てのスポットをファンデーション一つだけで無理にカバーしようとすると、ファンデーションが厚くなるし、肌の表現も絶対ナチュラルに薄めにはできなくなります。
ファンデーションブラシとコンシーラーブラシだけは、本当に、私がお勧めするもの、または少し値段が有ってもクォリティーが良いものを買うことをお勧めします。
ファンデーションブラシやコンシーラーブラシは、使えば使う程、自分の手に慣れてきますし、一度買ったら何年もずっと使えますので、少し高くても良いものを買いましょう。
2.1.3. その他合成毛ブラシ
これは、上で紹介したファンデーションブラシやコンシーラーブラシのように、絶対必要!というより、肌を更にキレイに表現するために「持っていると良い」ブラシです。
私の場合は、ベースメイクに時間と努力をかけているので、絶対使っているブラシではありますが、
朝の出勤準備が忙しい方や、ベースメイクにあまり手間暇かけたくない方には敢えてお勧めしたりはしないです。
左は、メイクアップベースを塗る時に使うブラシです。ピカソ(PICCASSO) – 287号
私はこれでM.A.Cのストロべクリームを塗っていますが、手を使うよりはブラシを使った方が確実に光沢も良いし密着力も良いです。
右は、クリームブラッシャーを塗る時に使うブラシです。ピカソ(PICCASSO) – 14号
ブラシにクリームブラッシャーを付けて、手の甲で量のコントロールをしてから、手に力を抜いて軽くコンコン叩いて塗ります。
クリームブラッシャーを塗る時は、サラサラした仕上げにするならスポンジやエアパフで、
少ししっとりした仕上げにするなら私のようにブラシを使ってください。
勿論クリームブラッシャーは指で塗っても良いですが、手よりはツールを使った方が、発色や完成度を調節しやすくて考えた通りの表現になります。塗る領域のコントロールも容易です。
手の甲で先に量のコントロールをしてから、写真のように寝かしてコンコン叩き塗ります。
力を入れ過ぎたり、こすったりするとベースメイクが剥がれるので注意しましょう。
2.1.4. 【TIP】 合成毛ブラシの慣らし方 (束になった毛の戻し方)
前回の記事でも簡単に紹介したことが有りますが、合成毛ブラシを慣らして使い心地良くする方法を更に詳しく紹介しましょう。
先ず掌にフェースオイルを2滴程したんでから、オイルがブラシの毛まで吸収されるように、毛を前後往復させながらオイルを付けます。
(フェースオイルが有れば良いですが、オイルが無ければファンデーションだけで結構です!)
毛の外部をキッチンタオルで拭いた後、また上記のようにファンデーションを付けて、また外部だけ拭いてからファンデーションを付けることを何回も繰り返します。
そうすると、ブラシ毛の内側まで確りとファンデーションが染みてきます。
毛がファンデーションを十分吸収してきたら、そのままラップで巻いて1~2日程待ってください。
その後、水洗濯せず、ティッシュだけでキレイに拭いてから使用します。
こうすると、下の写真のように毛が固まらず、弾力と滑らかさを保ちながらブラシを長く使えます。
水洗濯は、ファンデブラシは1~2週に一回、コンシーラーブラシは2~3週に一回の頻度でします。
一度使うたびにティッシュで良く拭いて保管します。
水洗濯したらブラシ毛が固まってきた時は、先の方法を使って毛を戻しましょう。その時はオイル段階はスキップしても良いです。
ブラシは使えば使う程、自然に慣れてきて、毛が柔らかくなるし、固まり難くなってきます。
従って、ファンデーションブラシも、最初買う時に良いものを買うのが、長らく自分の手に慣らして使い心地良く使える秘訣です。
色んなファンデーションブラシの中で、私がお勧めするものは、左のピカソ(PICCASSO) – FB17号です。
もう少し安いものなら、右のYIYAN物産のファンデーションブラシも良いです。
コンシーラーブラシも同じ方法でやってみましょう。
コンシーラーブラシの場合は、オイルはスキップしてコンシーラーだけ付けてください。
次の写真は、毛が固まって慣らされていないコンシーラーブラシ(左)と、柔らかく良く慣らされたコンシーラーブラシ(右)の比較写真です。
掌にリキッドタイプのコンシーラーを取り分けてから、ファンデーションブラシと同じく、ブラシを前後往復させてコンシーラーが中ほどまで十分染みてくるようにします。
毛の外側を拭いて、この過程を数回繰り返してから、手で毛の形を揃えます。
そのまま1~2日程置いた後、右の写真のようにティッシュで拭いてから使います。
この時、表示した部分までファンデーションやコンシーラーを付けてはいけないことに注意しましょう。
これは、ファンデーションやコンシーラーを使う時にも同じです。
洗濯するときやブラシの寿命を考えても、奥まではファンデーションやコンシーラーを付けない方が良いです。
次の写真は、毛が固まったブラシで塗ったコンシーラー(左)と、上の方法で良く慣らしたブラシで塗ったコンシーラー(右)の比較です。
右は滑らかで等しく塗られている一方、左は固まったり塗られなかったりして量のコントロールが確りと出来ないのがお判りでしょうか?
実際塗ってみるとこの差はもっと実感できますが、写真では伝えにくいですね。
2.2. ベースメイク用ブラシ(天然毛ブラシ)
私が使っている天然毛ブラシです。
ブラッシャーやパウダー等、パウダータイプの化粧品を使う時は、柔らかい天然毛ブラシが良いです。
天然毛ブラシを使った方が、発色も等しく、キレイに鮮やかです。
合成毛ブラシは、パウダータイプの化粧品を十分に等しく含むことが出来ないので、発色が確りと出ないし、ベースメイクを剥したりもします。
ブラッシャーを確りと発色するためには、少し値段はあっても、必ず天然毛ブラシを使ってください。
2.2.1. フラットなブラシ
私が使っているブラシ、お勧めするフラットな天然毛ブラシです。
1. ピカソ(PICCASSO) – 108号
2. ピカソ(PICCASSO) – 102号
3. ピカソ(PICCASSO) – PONY 14
4. ピカソ(PICCASSO) – classic 7003
5. ピカソ(PICCASSO) – 703号
1番、3番、4番はチーク、5番はハイライター、そして2番はパウダーを塗る時に各々使います。
殆どのブラシがそうですが、パウダータイプの化粧品を塗るブラシも、必ずその用途に合わせて使う必要はありません。
ブラッシャー用ブラシでパウダーを塗ったり、パウダー用ブラシでハイライターを塗っても問題は有りません。
自分の顔や手に合うものを使えばOKです。
私の場合は、パウダーブラシは大きくて毛が豊かなものを使います。2番のようにですね。
ブラシにパウダーを付けて十分に含ませてから、ティッシュで量をコントロールした後、空中で一回払って、顔にそっと触れて直ぐ離れる感じでそっと軽く塗ります。
そうするとベースメイクの持続力がずっと良くなります。
ブラッシャーは1番サイズと3番サイズの両方を使っています。
頬骨の横に塗る時は1番、頬の内側に塗る時は3番を主に使います。
ハイライターは4番か5番を使います。若しくは、下の写真に出ているパールパウダー用ブラシを使うことも有ります。
2.2.2. ラウンドなブラシ
私が使っているブラシ、お勧めするラウンドな天然毛ブラシです。
左から
1. ピカソ(PICCASSO) – 602号
2. ピカソ(PICCASSO) – classic 7001
3. 韓国YIYAN物産 – パールパウダーブラシ [MAC 187st]
4. アリタウム – ハイライターブラシ
5. DAISO – ビューティブラシ
1番は顔全体にシェーディングを入れる時に使っています。
それより少し小さめの2番は、頬の内側にピンクビームやパールが入った明るいブラッシャーでハイライトを与える時に使います。
3番と4番は、パールパウダーやハイライターを塗る時に使って、
5番は更に細かいシェーディングやハイライターを入れる時に使います。
パウダーブラシ、ブラッシャーブラシは、顔の広い面積に使う分、高くても刺激が無くて柔らかい天然毛のブラシをお勧めします。
ロードショップの製品では、MISSHA – プロフェッショナル パウダーブラシが良かったと思います。アリタウム – ハイライターブラシも中々良いです。韓国DAISOのものも良いですし。
そして韓国YIYAN物産 – パールパウダーブラシもお勧めです。価格対比クォリティーが良いです。
フラットなブラシとラウンドなブラシで分けた理由は、顔との角度や塗り方を詳しく説明しようとしたからです。
詳しくは写真の後に続けます。
ブラシは写真のように大きく分けて、(ダルマの形から) ラウンドブラシ(左/ピカソ(PICCASSO) – 602号)と、平たいフラットブラシ(右/ピカソ(PICCASSO) – 102号)の2種類が有ります。
シャドウブラシや小さいシェーディングブラシも、良く見てみるとこうやって丸いものと平たいものが有ります。
下は鼻背や額のヘアラインにシェーディング又は、狭い部分に集中してハイライターを塗る為のブラシですが、左の三つはフラットブラシ、右の三つはラウンドブラシです。
左から
1. ピカソ(PICCASSO) – 725号
2. ピカソ(PICCASSO) – 201号
3. ARTNET – 136号
4. ARTNET – 115号
5. DAISO – ビューティブラシ
6. ピカソ(PICCASSO) – 224号
1番はヘアラインを整える為に使うブラシです。
ブラシ毛に少し弾力が有る為、特にヘアラインを細かく繊細に整理する方にお勧めです。
私自身に向けてはあまり使いませんが、他の方向けのメイクには良く使っています。
特に面接メイク、インタビューメイク、乗務員メイク等、全体的にキレイに整えたメイクに必要となるブラシです。
2番は1番と似ているようですが、毛がもう少し長くて柔らかいもので、鼻背のシェーディングに使うブラシです。
鼻背シェーディングは、少しでも濃くなったり固まったりしたら、人工的に見えてしまうので、力の無い弱くて柔らかな天然毛ブラシを使うのが良いです!
ブラシがあまりにも硬くて強いと、境界が上手く滲んでこないです。
鼻背のシェーディングは自然に入るのが何よりも大事ですから、ブラシの洗濯もかなり影響します。
繰り返しになってしまいますが、天然毛で柔らかく弱いブラシを使いましょう。
3番も柔らかい天然毛の鼻背シェーディング用ブラシですが、更に確実な鼻背のシェーディングが必要な時に使います。
2番に比べてブラシのサイズが小さい為、狭い部分に集中してシェーディングを入れる時に使うと良いです。
このブラシも、メイクを密に細かくする方にはお勧めですが、そうではない方なら”有れば良いブラシ”でしょう。(無くても問題は無い)
5番は、DAISOで買った合成毛ブラシですが、合成毛にも関わらず、かなり使い心地が良かったので一緒に載せました。
毛が丸くカッティングされていて、パウダーを塗る時に境界が目立たず、大きさも程よいです。
鼻背のシェーディング又は狭い領域のハイライターに良いです。
勿論天然毛ブラシとは比較も出来ませんが、価格を考えると結構使えます。(韓国では300円程)
4番と6番も私が常に使っているブラシで、まぶたから眉頭まで陰影を入れる時に使っています。
又、アイシャドウをブレンドする時にも有用です。
勿論、アイメイクにあまり手間暇をかけない方には、必須アイテムではないと思います。
ラウンドブラシ(左)とフラットブラシ(右)は、写真のように掴み方も少し違って、化粧品を付ける面も違います。
次の写真で、ブラシを取っている手と、掌との角度を良く見てみてください!
掴み方を更に詳しく説明しましょう。
(これが正解という訳ではありませんが、私が最も慣れている方法で、初心者の方にもお勧めする方法です)
先ずはフラットブラシから。
このように力を抜いて軽く掴めば良いです。
力を入れ過ぎると、ブラシが初めて触れる部分だけ濃く発色します。
顔との角度はこんな感じ。
主にパウダーを塗ったり、ブラシャーを塗る時に、フラットブラシを寝かして力を抜いて軽くそっと擦ります。
ファンデーションやコンシーラーブラシも、同じくこうやって寝かして塗ります!
ラウンドブラシの掴み方です。
顔との角度はこんな感じ。
主にシェーディング(ブロンザー)を塗る際にこのラウンドブラシを使います。丸いブラシも同じく顔と90度位にして丸く転がしながら塗れば良いです。
斜めに丸くカッティングされているブラッシャーブラシの掴み方も写真を参照してください^^
2.3. アイメイク用ブラシ
ここからは、アイメイクに必要なブラシを紹介します。(写真はイメージ)
アイメイクに必要な最小限の基本ブラシと言えば、シャドウブラシ3本(ベースシャドウ/ミドルトーン/ポイントシャドウ)、アイライナーブラシ、アイブロウブラシの5種ですね。
これに追加で有れば良いのは、スクリューブラシと、色んな形と機能のシャドウブラシですね。
シャドウブラシをサイズ毎に大きく分けると、大サイズ(ベースシャドウ)、中サイズ(ミドルトーン)、小サイズ(暗い/ポイントシャドウ)の三つになります。
メインで使う3つのブラシは、天然毛のハイクォリティーブラシを使うのが最も良いです。粉の散らかしを防ぎ、発色も良いからです。
然し、3本とも天然毛ブラシを買うのが負担に感じる方は、ポイントカラー用の小サイズのブラシだけは天然毛の良いブラシにしてください!
暗いシャドウ、ポイントシャドウを塗る時は、狭い領域に細かくても鮮やかに塗る必要が有ります。
そして粉が散らかしてはいけません。
濃い色のシャドウ粉は、顔に落ちたら払うのも大変です。
だから他のブラシは少し譲ったとしても、ポイントブラシだけは必ず天然毛のハイクォリティーブラシで備えることをお勧めします。
次は私が使っているお勧めのブラシです。
2.3.1. ベースシャドウブラシ
左から
1. YIYAN物産 – シャドウブラシ大サイズ
2. ピカソ(PICCASSO) – 206a
3. YIYAN物産 – シャドウブラシ中サイズ
4. ピカソ(PICCASSO) – 209
5. ABBAMART – シャドウブラシ
親指~人差し指位の大きさの、ベースシャドウ用ブラシです。
シャドウもパウダータイプである為、天然毛ブラシがお勧めです。粉の散らかしを少なくして、密着力も上げてくれるからです。
でも、私は力のコントロールと少しのテクニックさえ有れば、ベースシャドウは指(特に薬指)で塗るのもお勧めします!
合成毛ブラシの中でも、安くて粗末な合成毛ブラシは、発色は勿論のこと、シャドウそのものを付けることすら確りと出来ません。
安い合成毛ブラシの中では、MISSHA – プロフェッショナルブラシがまあまあです。
2.3.2. ベース/ミドルシャドウブラシ
左から
1. I’M MEME – I’Mシャドウブラシ
2. ピカソ(PICCASSO) – classic 7004
3. MISSHA – プロフェッショナルシャドウブラシ
4. ピカソ (PICCASSO) – 230号
5. ピカソ (PICCASSO) – 206a号
ベースからミドルトーンまで使えるシャドウブラシです。
私が良く使っているのは2番のピカソ(PICCASSO) – 7004で、私の一生アイテムであるM.A.C – アイシャドウ/Honey Lustを塗る時に使います。
2.3.3. ミドル/ポイントシャドウブラシ
左から
1. ピカソ(PICCASSO) – 711号
2. ピカソ(PICCASSO) – 709号
3. ピカソ(PICCASSO) – 302号
4. ピカソ(PICCASSO) – 239s
ここからは指で代替できないミドルトーン~ポイントシャドウ用のブラシです。
比較的に狭い領域に細かく塗る必要が有る為、指よりはブラシを使った方が絶対良いですし、色が濃いから顔に粉が落ちるとベースメイクをダメにするので、高質の天然毛ブラシをお勧めします!
ベースシャドウからミドルシャドウまでは指で塗ったりロードショップの安いアイテムのものを使っても大きく問題は有りませんが、このポイントブラシにおいては、はっきり言って無理です。
お勧めのポイントブラシは、ピカソ(PICCASSO) – 711号とピカソ(PICCASSO) – 302号です。
特に302号に関しては、私はこれが無いとアイメイク出来ない!ブラシです。
ダークブラウンのように暗くて濃い色を付けてアイラインの上に塗り重ねたり、濃いラインを作る時に使っていて、
ブラシの毛が短くて弾力も良ければ、粉が殆ど顔まで散らかさないです。
2.3.4. ブレットブラシ
左から
1. ピカソ(PICCASSO) – 777号
2. ピカソ(PICCASSO) – 777号
3. MISSHA – プロフェッショナル イージーブレンディング シャドウブラシ
4. ABBAMART – Beau-makeブラシ
5. ピカソ(PICCASSO) – classic 7005
6. ピカソ(PICCASSO) – 219号
一名“ブレットブラシ”と呼ばれるブレンド用ブラシです。
顔と45度角度程に寝かして塗るにも良いですし、立たせて力を入れて強く塗るにも良いですし、カラーのブレンドやグラデーションにも良いです。
私もアイメイクの際に必須的に使っているブラシです。
特に前述した302号と一緒に、ピカソ(PICCASSO) – 777号は私の大好物ですし、アイメイクに不可欠なブラシです。
同じものを2本も持っている理由でも有ります。www
一つは明るいシャドウ用、もう一つは暗いシャドウ用です。
合成毛ブラシでは涙袋のパール等がちゃんと表現できません。
天然毛ブラシこそ、パールの表現とか、狭い領域の鮮やかな発色に適しています。
ブレットブラシは本当に必須アイテムで、メイク専門家ではなくても、必ず備えておくべきブラシです。
ロードショップの安いものなら3番のMISSHAブラシがお勧めです。
2.3.5. アイブロウブラシ
左から
1. YIYAN物産 – アイブロウブラシ
2. MEMEBOX – I’Mアイブロウブラシ
3. innisfree – アイブロウブラシ
4. ピカソ(PICCASSO) – 718号
アイブロウ、眉を描く時に使うアイブロウブラシです。
眉の真ん中から眉尻まで鮮やかに描くべき部分は立たせて斜めカット面を使う一方、
ナチュラルなブレンディングが必要な眉頭は寝かして使います。写真のように!
このアイブロウブラシもピカソ(PICCASSO)のブラシが良いですが、値段が少し負担になるので、ロードショップの安いブラシもお勧めです。
MISSHAかinnisfreeのものがお勧めです。安くてもハイクォリティーで韓国では口コミが広がっている韓国YIYAN物産のブラシも良いです。
2.3.6. スクリューブラシ
左から
1. ABBAMART – スクリューブラシ
2. ロードショップ? おまけ? 買った覚えがないブラシ
3. ピカソ(PICCASSO) – classic 7007
4. ピカソ(PICCASSO) – 402号
本当にどこのものを買っても良いスクリューブラシです。
100円ショップ、ロードショップ、ドラグストア、どこのものでも構いません。品質にそんなに差も無いです。
アイブロウ、眉を描く前、間、そして描いた後に眉毛を梳かす用途で使います。
何でも無さそうですが、眉メイクで最も重要なステップです。
そういえば、私はピカソブラシを元々好きな方でしたが、更に好きになって超信頼することになった切っ掛けがこのスクリューブラシです。
ピカソのスクリューブラシを使ってみた方ならご存知だと思いますが、本当にすごく滑らかです。
どうでも良いスクリューブラシまで念を入れて作っているんだな、と感じて、信頼が深まったわけです。
だからピカソのスクリューブラシを使ってみたら他社のブラシは少し刺激的に感じます。
でもスクリューブラシは本当にどうでも良いので(そんなに差もないし)、メーキャップアーティストではない限り、安いものなんでも適当に買って使えば良いです。(笑)
2.3.7. アイライナーブラシ
左から
1. DAISO – 斜めブラシ
2. innisfree – アイライナーブラシ
3. ABBAMART – アイライナーブラシ
4. ABBAMART – アイライアンーブラシ
5. ピカソ(PICCASSO) – 305
6. ピカソ(PICCASSO) – classic 7008
アイライナーブラシも、どのブランドでも特に構いません。
私が良く使っているのは5番のピカソ(PICCASSO) – 305号ブラシです。毛の長さが丁度良くて、これをメインによく使っていますが、
アイライナーブラシは本当にどこのものでも良いです。
MISSHA、エチュードハウス、DAISO、innisfree全部良いです。
アイライナーブラシは、斜めカットと、丸いカットのものが有りますが、これは自分の手に慣れやすいものを選べば良いです。
斜めカットは、線を描くより点-点-点を付けてつなげる感じにするとより容易く描けます。目尻のラインを描く時もすいすいとキレイに鋭く伸ばせます。
アイライナーブラシは、初心者である程、右のブラシのように毛が短いものを使った方が良いです。
毛が長いと、相対的に毛が弱くなるし、手の振るいが良く伝わってきて、ラインが真っ直ぐにならず、力のコントロールも難しいです。
2.3.8. リップブラシ
左から
1. ピカソ(PICCASSO) – 501号
2. アリタウム – リップブラシ
3. ピカソ(PICCASSO) – voyage 56043
4. MISSHA – リップブラシ
ピカソ(PICCASSO)ブラシが確かに値段が有る分、品質も卓越ですが、
メーキャップを専門にする方では無い限り、リップブラシも何を使っても特に構いません。
私はピカソ(PICCASSO)以外ならMISSHAのリップブラシが最も好きです。
私はリップブラシを二つの用途で使っています。
一つはリップブラシとして、もう一つはコンシーラーブラシとしてです。
メイク直しが必要な時に、このリップブラシにコンシーラーを付けてメイクが消えた部分だけ直しても顔が全然キレイに整えます。
リップブラシはケースが有るから、ポーチの中で転んだりしても汚れないし保管しやすいですよね。
2.3.9. ファンブラシ
左から
1. ピカソ(PICCASSO) – PA-16
2. ピカソ(PICCASSO) – 723
これもメーキャップ専門家ではない限り、”有れば良いけど無くても特に問題は無い“ブラシです。
私の場合は、ゲランのフェイスパウダー(メテオリット ビーユ)を塗る時に1番で軽く擦って、微かにキレイに発色しています。私の大好きなブラシです。
1番ブラシも大好物で、顔に落ちた粉を払う用途と、ハイライターを塗る用途で2本も持っています。
2番は顔にシャドウの粉が落ちたら払う為のブラシですが、これも特にブランドは構いません。
然し、毛質が荒すぎるとベースメイクまで剥がれてしまいますので、ある程度柔らかいものにしましょう。
メイクブラシに関して、少しは詳しくなれましたか?
メイクアップのスキルも、適切なツールを使ってからのこと!
自分に合うブラシを備えて、手に慣らしましょう♪